価値観はとても大事という話 #3【パーソナルプロジェクト分析】

価値観はとても大事という話の続きになります(#1 #2)。

前回は価値観を見つけるための6つの質問について説明しましたが、抽象度の高い質問だったためにハマる答えがなかなか出なかった方もいるかもしれません。

そこで今回は、2つ目の「具体的な行動の分析から価値観を導く方法」であるパーソナルプロジェクト分析(PPA)について説明します。

パーソナルプロジェクト分析の手順

パーソナルプロジェクトとは?

PPAは心理学分野で有名な研究者のブライン・R・リトルさんが開発した、パーソナルプロジェクトと幸福度の結びつきを調べるための手法です。

そして、パーソナルプロジェクトとは今あなたが取り組んでいるプロジェクトのことです。

私の場合は、「健康的で若々しい身体でいるためにプチ断食とHIITをする」といった日常のタスクや、「もっとメンタルを安定させたい」「稼ぐ力を身につけたい」といった目標や「趣味に没頭したい」「自由な生活を手に入れたい」といった生涯をかけた願望などがパーソナルプロジェクトとして挙がりました。

プロジェクトを列挙し10個選択する

では、思いつくままに皆さんのパーソナルプロジェクトを列挙してみましょう。

「稼ぐ力を身につけたい」「趣味に没頭したい」「自由な生活を手に入れたい」というプロジェクトのように、一見共通しているように見えるものであっても気にせず思いつくままに列挙していきましょう。

思いつくままにプロジェクトを列挙したら、その中で重要だと感じるものを10個選びます。

この後の作業については、ExcelやNumbersなどの表計算ソフトでの作業をお勧めします。

順番を並べ替えたり、点数を合計したりするので効率が良いです。

↓Numbersを使用した場合はこんな感じでプロジェクトを列挙します。

プロジェクトの評価と絞り込み

では、選択したプロジェクトを以下の14項目で評価していきます。

評価項目は鈴木祐さんの著書「最高の体調」より引用させていただきました。

【評価項目】

  1. 重要性:そのプロジェクトが自分にとってどれだけ重要か
  2. 簡単さ:そのプロジェクトに取り掛かるときの敷居の低さ
  3. 透明性:友人・家族がそのプロジェクトの内容や進み具合を知ることができる、または理解できるかどうか
  4. 管理性:そのプロジェクトに対して、どれだけ「自分でコントロールできている」という感覚があるか
  5. 責任:そのプロジェクトには社会的な責任があるかどうか
  6. 時間適正:そのプロジェクトをやるだけの十分な時間があるかどうか
  7. 成功率:そのプロジェクトを達成、または満足できるレベルまでこなせる確率は高いかどうか
  8. 自己同一性:そのプロジェクトが、自分のアイデンティティに沿っていると感じられるかどうか。または、自分の性格に適していると思えるかどうか
  9. 他者からの重要性:他人から見て、そのプロジェクトを重要だと感じてくれそうか
  10. 進捗状況:いまの時点で、そのプロジェクトをどれだけ達成できているか
  11. やりがい度:そのプロジェクトにやりがいが感じられるかどうか
  12. 没頭度:そのプロジェクトに夢中になってのめり込めるかどうか
  13. 支持レベル:そのプロジェクトを達成するためのサポートが得られるかどうか(金銭的なサポートでもアドバイスでも何でもOK)
  14. 自立性:そのプロジェクトに対して、誰から強制されるわけでもなく「自分の意思でやる」と感じられるか

【引用元】
鈴木祐(2018年). 最高の体調 (株)クロスメディア・パブリック

↓列挙したプロジェクトの横列に1〜10点の点数をつけていき、合計点を算出しましょう。

点数を出したら、合計点が高い順に並べ替えましょう。

合計点数が高いプロジェクトが、皆さんにとって重要なパーソナルプロジェクトということになります。

上位プロジェクトの目的から価値観を見つける

合計点数が高い上位5つのプロジェクトについて深掘りをしていきます。

それらのプロジェクトに対して「なぜそのプロジェクトに取り組んでいるのか?」と質問をぶつけて、その答えに対しても「なぜ?」「その目的は?」と繰り返し繰り返し質問をぶつけてください。

私のプロジェクトで1位だった「健康的で若々しい身体でいるためにプチ断食とHIITをする」を例にとってみます。

そもそもプロジェクト内容に「健康的で若々しい身体でいるため」という目的があったので、そこに「なぜ?」「その目的は?」と質問をぶつけます。

すると、「筋肉質な見た目を保ちたい」「体調不良で時間を無駄にしない」といった目的に展開されました。

このように1つのプロジェクトが複数の目的に展開していくことがあります。

展開された目的に同じように質問をぶつけていき、5〜6回は質問を繰り返しましょう。

すると、最終的に展開された概念から皆さんの行動の指針となる価値観が見えてくると思います。

私の場合、「筋肉質な見た目を保ちたい」「体調不良で時間を無駄にしない」という目的を更に展開して行った結果、「居心地」や「好奇心」といった価値観に繋がっていきました。

以上のようにPPAを行うことで、日々の具体的な行動を抽象的な価値観へ展開することができる訳です。

具体的な行動から考えるから取り組みやすい

PPAは実際に取り組んでいる、または、取り組みたいと思っている行動(パーソナルプロジェクト)から考えていくので、価値観を知る6つの質問よりやりやすいと思います。

前回の記事の内容と合わせて、皆さんはかなり自分自身の価値観と向き合うことができたのではないでしょうか?

6つの質問やPPAを通して見えてきた価値観を、日々の行動の指針として生活してみてください。

次回は、価値観分析の応用編として「外側の視点」についてまとめていきたいと思います。

内側から見た自分と、外側(他者)から見た自分には意外なギャップがあります。

そのギャップを少しでも埋めることができると、自分が他者へ与える影響を考えた上で行動の選択ができるようになります。

次回の記事も楽しみにしていてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

最新情報をチェックしよう!