価値観はとても大事という話 #5【3Rモデル】

価値観はとても大事という話のラストになります(#1 #2 #3 #4)。

前回は価値観分析の応用編として、外側の視点=他者からのフィードバックの重要性と、フィードバックを受ける上での注意点、フィードバックを求めるべき人について説明しました。

今回は、実際に受けたフィードバックをどのように受け止め、行動に移していくのか、そのポイントとなる「3Rモデル」について説明していきたいと思います。

フィードバックを行動に移すための3Rモデル

耳の痛いフィードバックから逃げないために

前回の記事で説明した「愛ある批判者」からのフィードバックは、心にグサッときたり、目を背けていた現実を突きつけられるような耳の痛いものかもしれません。

私にとって耳の痛かったフィードバックは「何を考えているかわからない。」というものでした。

自分では、自分の感情や思考、スキルなどを踏まえじっくり考えた上で行動しているつもりが、周りから見ればどうしてそのような選択に行き着いたのか、なぜ方向転換したのか、その過程が伝わっていないので「急にどうしたんだろう?」という印象につながっているようでした。

この時、人間の本能に従ったままフィードバックを受けてしまうと、「こっちだってしっかり考えた上で行動しているんだ。」と対抗心を示したり、「こんなフィードバックは自分に必要ない。」と現実から目を背けようとしてしまいます。

いわゆる「闘争・逃走本能」というものです。

しかし、私たちが耳の痛い重要なフィードバックに耳を傾け、自分自身のことをより良く理解するためには、この闘争・逃走本能に打ち勝たなければなりません。

その方法が「3Rモデル」です。

3Rモデルを活用する

「3Rモデル」は、フィードバックと向き合う以下の3つの手順を示しています。

  1. Receive:フィードバックを受け止める
  2. Reflect on:フィードバックと向き合う
  3. Respond:フィードバックを踏まえて行動に移す

【引用元】
ターシャ・ユーリック(2019年). insight いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力 英治出版

では、それぞれの手順について説明していきます。

ぜひメモとペンを用意して取り組んでみてください。

①Receive(受け止める)

まず最初はフィードバックを受け止めることから始めます。

フィードバックを受け止めるポイントは、

  • そのフィードバックに対して抱いた感情に目を向ける
  • フィードバックの対象となっている行動を掘り下げる

です。

私がフィードバックを受けて最初に沸き起こってきたのは「でも…。」という批判的な感情です。

その感情に気づくことで、「でも…。」という感情が相変わらず自分の行動を自分の視点で考えているということに気づき、もう少し客観的に考えなければと思えました。

私はフィーバックの内容をもとに、過去の自分の行動をもう少し客観的に考えてみました。

すると「自分が同じことを誰かにされたら、身勝手で冷徹な判断と行動をしていると感じるな〜。」とか、「自分の判断がどのような影響を他者へ与えるか考えてから決断すべきだな〜」となどと、フィードバックの対象となっていた行動を振り返ることができました。

②Reflect on(向き合う)

フィードバックを受け止めたら、そのフィードバックと向き合います。

ここでのポイントはフィードバックを受け止めてから数日から数週間置くということです。

理由は、フィードバックと向き合う際に感情に流されることを防ぎ、冷静にフィードバックと向き合うためです。

私は基本的に1週間は置くようにしています。

1週間置くと、冷静な頭でフィードバックの内容と向き合えるようになって、フィードバックを受けた時にはすぐに思い浮かばなかった視点や考えが生まれてくるのを実感しています。

では、その冷静な状態で以下の3つの質問をぶつけてフィードバックの内容をより理解していきます。

フィードバックを理解する3つの質問

  1. 自分はこのフィードバックを理解しているだろうか?
  2. このフィードバックは、私の長期的な意味での成功と幸福に、どう影響するだろうか?
  3. このフィードバックに対して行動を起こしたい?もしそうなら、どんな風に?

【引用元】
ターシャ・ユーリック(2019年). insight いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力 英治出版

この質問に対して順に答えていくことで、フィードバックの内容を理解した上で、実際の行動につなげていくことができます。

③Respond(行動に移す)

では、フィードバックとじっくり向き合ったところで実際に行動に移していきます。

耳の痛いフィードバックに耳を傾け、数日から数週間置き、3つの質問に答えたりと、相当な労力をかけてきて正直面倒臭いと思われたかもしれませんが、ここまでの手順を踏まないと自分のことを高く見積った上で闘争・逃走本能に負け、感情に流されて結局以前の自分と何も変わらない状態になってしまう訳です。

ですが、ここまで来た皆さんは、漠然とした行動ではなく目的意識が明確となった行動に移す準備ができています。

実はこのブログや、先日始めた音声配信(スタンドFM)は、私自身がフィードバックを受けた上で開始したプロジェクトなんです。

自分自身の考えや、今の活動、今度の展望など、これまで周りの人たちに伝えることができていなかった自分を共有する場所を作りたいと考えたのがきっかけです。

 

自分自身の価値観と向き合うことで、日常的なタスクや仕事内容などの行動の指針が生まれます。

そして、外側の視点=他者からのフィードバックを分析することで、自分が選択した行動の目的意識が大きく変わります。

価値観の分析方法やフィードバックの考え方を知識として身につけておくことで、皆さんが今抱えている悩みや不安を解決するヒントにつながると思います。

この記事を通して、皆さんが「価値観」と向き合う時間を少しでも作っていただけたら幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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