この記事では、Macの動画編集ソフトであるFinal Cut Pro Xで、映像・オーディオ(BGM)のフェードイン・フェードアウトを設定する方法について解説します。
映像は「不透明度」・オーディオはクリップを操作して設定する
結論
- 映像の場合
- フェードアウトまたはフェードインを開始する場所にキーフレームを打つ
- フェードアウトの場合は終了する場所の「不透明度」を『0』%に設定/フェードインの場合は終了する場所の「不透明度」を『〜100』%に設定
※映像がフェードアウト→映像が徐々に消えていく/映像がフェードイン→映像が徐々に表示されていく
- オーディオ(BGM)の場合
- オーディオクリップのフェードイン/フェードアウトのボタンをスライドして、フェードインが終了/フェードアウトが開始する場所を決める
※オーディオがフェードイン→音量が徐々に上がっていく/オーディオがフェードアウト→音量が徐々に下がっていく
詳細手順
以下に詳細手順を解説します。
1.映像のフェードアウト・フェードインを設定する方法
フェードアウトの設定:不透明度を100%→0%
↓『5:00〜10:00』秒の区間で、映像のフェードアウトを設定します。
↓
- フェードアウトを開始する『5:00』秒に再生ヘッドを合わせる
- 「不透明度」を『100』%にする
- キーフレームを打つ(映像が『5:00』秒の時の「不透明度」を『100』%に固定する)
↓フェードアウトが終了する『10:00』秒に再生ヘッドを合わせる→「不透明度」を『0』%にして設定完了です。
↓不透明度『100』%→『0』%に設定したフェードアウトのサンプル動画です(5秒でフェードアウト)。
フェードインの設定:不透明度を0%→100%
↓『10:00〜15:00』秒の区間で、映像のフェードインを設定します。
↓
- フェードインを開始する『10:00』秒に再生ヘッドを合わせる
- 「不透明度」を『0』%にする
- キーフレームを打つ(映像が『10:00』秒の時の「不透明度」を『0』%に固定する)
↓フェードインが終了する『15:00』秒に再生ヘッドを合わせる→「不透明度」を『100』%にして設定完了です。
↓不透明度『0』%→『100』%に設定したフェードインのサンプル動画です(5秒でフェードイン)。
2.オーディオ(BGM)のフェードイン・フェードアウトを設定する方法
↓クリップにカーソルを合わせて、フェードイン/フェードアウトボタンを表示します(赤丸)。
↓オーディオクリップの左端に表示されたフェードインボタンを、右方向にスライドさせることでフェードインを設定できます。
↓オーディオクリップの右端に表示されたフェードアウトボタンを、左方向にスライドさせることでフェードアウトを設定できます。
フェードの種類を変更できる
↓フェードイン/フェードアウトボタンを右クリックすると、フェードの種類を選択・変更できます。
Tips.クロスフェードの設定方法
クロスフェードとは、前のオーディオクリップがフェードアウトすると同時に、後のオーディオクリップがフェードインして、両方のオーディオが同時に聞こえるようになる設定です。
↓クロスフェードしたい2つのオーディオクリップを選択→「クロスフェード」をクリックします(コマンド「option」+「T」でも可能)。
↓クロスフェードさせる区間までクリップを延長します(クリップの長さが不足している場合はクロスフェードできません)。
↓それぞれのオーディオクリップのフェードイン/フェードアウトボタンを操作して完了です。