この記事では、Macの動画編集ソフトであるFinal Cut Pro Xで音量を調整する方法について解説します。
音量を調整する4つの方法
結論
主に以下の4つの方法で音量を調整することができます。
- クリップの中心線で調整する(部分的に調整することも可能)
- 「オーディオインスペクタ」の「ボリューム」のスライダーで調整する
- ショートカットを押下して調整する
- 「オーディオ解析」の「ラウドネス」で補正する
詳細手順
以下に詳細手順を紹介します。
1.クリップの中心線で調整する
↓クリップの中心線を、上に移動すると音量が上がり、下に移動すると音量が下がります。
Tips.部分的に音量を調整する方法(カット編集)
この方法で調整する場合、音量を調整した前後で一気に音量が上がる(下がる)ようになります。
↓音量を調整したい箇所の前後にカットを入れる→中心線を移動して音量を調整します。
Tips.部分的に音量を調整する方法(キーフレーム)
この方法で調整する場合、音量を調整した前後で緩やかに音量が上がる(下がる)ようになります。
↓
- キーフレームを追加する箇所に再生ヘッドを合わせる
- キーフレームを打つ
- 『音量を下がり始める箇所』・『音量が最も下がる箇所』・『音量が上がり始める箇所』・『音量が戻る箇所』の計4つにキーフレームを追加する
↓2〜3つ目のキーフレームの間の中心線を下げる(上げる)ことで、1〜2つ目のキーフレームの間はフェードアウト(フェードイン)、3〜4つ目のキーフレームの間はフェードイン(フェードアウト)するといった調整ができます。
↓キーフレームを3つにした場合、フェードインした音量は2つ目のキーフレーム以降上がったままの状態になります(フェードアウトの場合は下がったまま)。
2.オーディオインスペクタで調整する
↓クリップを選択→「オーディオインスペクタ」内の「ボリューム」のスライダーを左右に移動して調整します。
3.ショートカットキーで調整する
- 「control」+「shift」+「6」を同時に押下することで、選択したクリップの音量を1dB上げることができる。
- 「control」+「−」を同時に押下することで、選択したクリップの音量を1dB下げることができる。
↓詳細については以下の記事を参照ください。
4.ラウドネスで補正する
ラウドネスとは?
『メインオーディオ信号のバランスを整えて、音がより均一に聞こえるようにします。』
Apple公式「Final Cut Pro ユーザガイド」より引用
ラウドネスを適用することで、音声の大きさの乱れを均一にして聞きやすい状態に補正できます。
↓クリップを選択→「オーディオインスペクタ」内の「オーディオ解析」を表示し、「ラウドネス」にチェックします。
「均一性」の%を変更することで、音量の均一性を調整できます。
↓「均一性」が『0%』の場合はこちら(デフォルトの状態)。
↓「均一性」が『10%』の場合はこちら。音量が全体的に均一になっています。