この記事では、Macの動画編集ソフトであるFinal Cut Pro Xのワークスペース(作業画面)のレイアウトを変更する方法について解説します。
基本事項
各ワークスペースの名称
※ブラウザ(⑥)については、デフォルトの状態では表示されません。
各ワークスペースの機能
①サイドバー
↓赤枠のアイコンをクリック→選択したブラウザ(②)に切り替えることができます。
- 左のアイコン:プロジェクトや素材が読み込まれている「ライブラリ」を表示
- 真ん中のアイコン:「写真」「ミュージック」「Apple TV」「サウンドエフェクト」のブラウザを表示
- 右のアイコン:「タイトル(テロップ)」「ジェネレータ」のブラウザを表示
②ブラウザ
↓サイドバー(①)で選択した内容を表示できます。
③ビューア
↓ブラウザで選択したクリップ(素材)や、再生ヘッドの位置で流れている動画が表示される場所で、編集中の動画を確認できます。
④インスペクタ
↓赤枠のアイコンをクリック→表示するインスペクタを切り替えることができます。
- 「ビデオ」インスペクタ:ビデオエフェクトの調整や色補正などを設定できる。
- 「オーディオ」インスペクタ:音量の調整やノイズ除去などの設定ができる。
- 「情報」インスペクタ:選択したクリップの詳細データを確認できる。
- 「トランジション」インスペクタ:トランジションの詳細設定ができる。
- 「タイトル」インスペクタ:各種パラメータを設定できる。
- 「テキスト」インスペクタ:テロップの内容や色・サイズなどを編集できる。
- 「ジェネレータ」インスペクタ:ジェネレータの設定を変更できる。
- 「カラー」インスペクタ:色調の詳細設定ができる。
- 「ライブラリのプロパティ」インスペクタ:ライブラリの詳細情報(容量など)を確認できる。
⑤タイムライン
↓クリップ(素材)の追加や配置を変更したり、再生ヘッドを移動させるなど、動画を作成するためのメインのワークスペースです。
⑥ブラウザ
↓赤枠のアイコンをクリックして、「エフェクトブラウザ」と「トランジションブラウザ」を切り替えることができます(②とは異なる)。
- 左のアイコン:「エフェクト」のブラウザを表示
- 右のアイコン:「トランジション」のブラウザを表示
※デフォルトの状態では、このワークスペースは表示されていません。
ワークスペースのレイアウトや表示領域の変更
結論
メニューバーの「ウインドウ」→「ワークスペースに表示」をクリック→以下の項目にチェックを入れることでワークスペースに追加できます。
- イベントビューア:「ブラウザ(②)」で選択したクリップのビューアが追加
- 比較ビューア:「タイムライン」上で選択したクリップの前後のクリップと比較できるビューアが追加
- タイムラインインデックス:「クリップ」「タグ」「ロール」の設定
- オーディオメーター:オーディオの音量を可視化できるメーターを表示
また、各ワークスペースの区切り線をドラッグすることで、表示領域を変更することができます。
以下にサンプルを紹介します。
サンプル
1.ワークスペースをカスマイズする方法
↓
- メニューバーの「ウインドウ」をクリック
- 「ワークスペースを表示」をクリック
- 任意のワークスペースをチェックする(不要なワークスペースはチェックを外す)
↓「イベントビューア」にチェックした場合、「ブラウザ(②)」内で選択したクリップのビューアが追加されます。
↓「比較ビューア」にチェックした場合、「タイムライン」上で選択したクリップ(ビューアに表示されているクリップ)の前後のクリップと比較できるビューアが追加されます。
「比較ビューア」下の「前の編集点」「次の編集点」をクリックすると、「比較ビューア」に表示するクリップを変更できます。
↓「タイムラインインデックス」にチェックした場合、「タイムライン」の左に「インデックス」が表示され、「クリップ」「タグ」「ロール」の設定をすることができます。
- クリップ:クリップ名を変更したり、クリップ毎に「メモ」を追加できる
- タグ:「マーカー」などのタグが付いたクリップを検索できる
- ロール:「タイトル」「ビデオ」などのカテゴリ毎に、クリップを無効にしたり、カテゴリのカラーを変更できる
↓「オーディオメーター」にチェックした場合、オーディオの音量を可視化できるメーターを表示できます。
Tips.タイムラインが消えてしまった時の対処法
↓「ワークスペースを表示」の「タイムライン」にチェックを入れることで表示されます。
2.ワークスペースの表示領域を変更する方法
↓各ワークスペースの区切り線をドラッグすることで、表示領域を拡大/縮小することができます。
Tips.インスペクタの表示領域について
↓「インスペクタ」の上部をダブルクリック→インスペクタの表示領域が縦方向に広がります(元に戻す場合は、同じ場所をダブルクリックします)。
※「タイムライン」を圧迫する「ブラウザ(⑥)」は非表示にした方が良いでしょう。
3.レイアウトをデフォルトの状態に戻す方法
ワークスペースのレイアウトをリセットする時や、誤ってワークスペースのレイアウトを変更してしまった(ショートカットキーを押下してしまった)時などに使用します。
↓
- メニューバーの「ウインドウ」をクリック
- 「ワークスペース」をクリック
- 「デフォルト」をクリックして完了