【遊戯王】アニメ版 ARC-Vに登場&OCGオリジナルのBFの名前の語源をまとめてみた【豆知識】

  • 2020年8月19日
  • 2023年11月22日
  • ゲーム

皆さんこんにちは、issunです!

ここ最近投稿をしていた『BF』の語源に迫る記事ですが、今回の記事でラストになります。

今回の記事では、アニメ版「遊戯王ARC-V」とOCGオリジナル、また番外編のモンスターをまとめていきたいと思います。

では、いってみましょう!

アニメ版 遊戯王ARCーV

「遊戯王ARC-V」では、4種類の新規『BF』モンスターに加えて、『A BF(アサルトブラックフェザー)』という新しい『BF』カテゴリーが登場しました。

まずは、新しく登場した4種類の下級モンスターを紹介していきます。

下級モンスター

BFー弔風のデス

◆弔い(風):死者の霊を慰めること
◆デス=“death”:「死」を意味する

「デス」のモチーフになっている「ハゲワシ」ですが、“死肉”を主な餌として食べる鳥として知られています。

また、身につけている衣装は、お寺の住職を彷彿させるデザインで、数珠を首と腰につけています。

名前、見た目ともに「死」を連想させるデザインとなっていることが特徴的です。

余談ですが、「ハゲタカ」はハゲワシ類やコンドル類の俗称です。

BFー逆巻のトルネード

◆逆巻(く):流れに逆らうように波が巻き上がる様子
◆トルネード=“tornado”:アメリカ中部に起こる大竜巻のこと

「風」関連の言葉を語源とするモンスターを久々に見た気がします(笑)

BFー砂塵のハルマッタン

◆砂塵:砂ぼこり
◆ハルマッタン:西アフリカで吹く乾燥した貿易風(Harmattan)

ハルマッタンという貿易風は、視界が霞んだり太陽がぼやけて見えるほどの大量の細かい「砂塵」を含んでいるそうです。

BFー朧影のゴウフウ

◆朧影:ぼんやりしてはっきりしない光、ほんのり霞んで見える様子
◆ゴウフウ(業風):地獄に吹く大暴風

アニメでは、クロウが「ファントム・シンクロ」というシンクロ召喚を行う際のこのモンスターを使用しました。

「ファントム・シンクロ」とは、ゴウフウを素材としてシンクロ召喚をする際、EXデッキではなく墓地からシンクロモンスターをシンクロ召喚するというものでした。

ファントム=“phantom”は「幻、幻影」といった意味ですが、朧影の「朧」の意味と掛けているように思えます。

また、ゴウフウ(地獄に吹く大暴風)というのは「墓地(地獄)から特殊召喚されるBFのシンクロモンスター(大暴風)」を意味していたのではないかと推測しています。

余談ですが、OCGではリンク召喚の登場に伴い、「隠れ蓑のスチーム」と共に禁止カードに指定されています。

A BF(アサルト ブラックフェザー)

『A BF』はアニメ「遊戯王ARC-V」で初登場した『BF』の新しいカテゴリーになりますが、その特徴は主に3つあります。

①「〜の」の部分に雨に関連した言葉が使用されている

②イラスト内で日本の武器を手にしており、その手にしている武器がそのまま名前になっている

③デザインは忍者や武将を彷彿させる見た目となっている

では、それぞれ詳しく見ていきましょう。

A BFー霧雨のクナイ

◆霧雨:細かく霧のような雨
◆クナイ=「苦無」:手裏剣の一種である、細長い両刃のナイフのような武器

A BFー雨隠れのサヨ

◆雨隠れ:物陰に身を寄せて雨を避けること
◆サヨ:「小夜(さよ)左文字」という日本刀

A BFー五月雨のソハヤ

◆五月雨:陰暦で5月頃に降る長雨
◆ソハヤ:坂上田村麻呂の名刀「ソハヤの剣」

A BFー驟雨のライキリ

◆驟雨:突然降り出す雨
◆ライキリ:雷または雷神を切ったと伝わる日本刀

この「雷切」という刀は、元々「千鳥」と呼ばれていました。

「千鳥」の持ち主であった立花道雪が、「千鳥」で雷を斬ったという逸話によって「雷切」と呼ばれるようになったそうです。

そんな「千鳥」を続いて紹介します。

A BFー涙雨のチドリ

◆涙雨:ほんの少しだけ降る雨
◆チドリ:戦国武将の立花道雪が持っていた刀「千鳥」

柄の部分に鳥の飾りがあったことから「千鳥」と呼ばれていました。

「ライキリ」の持つ刀と見比べるとどうでしょうか。

同じ刀のようにも見えますよね。

更に「ライキリ」と「チドリ」は鎧の装着も左右対象になっています。

「驟雨」と「涙雨」が対照的な雨の様子であることからも、対のモンスターとしてデザインされていることがわかります。

A BFー神立のオニマル

◆神立:雷や雷鳴、にわか雨といった、いきなり悪天候になる様子
◆オニマル:鎌倉時代に作られたとされる日本刀「鬼丸」

『BF』の中で最大レベル12のシンクロモンスターです。

デュエルリンクスではだいぶお世話になっています。

実際にOCG化されている『A BF』は以上ですが、これらの『A BF』以外にアニメのみで登場した4体の『A BF』シンクロモンスターがいるので紹介していきたいと思います。

アニメオリジナルのA BFシンクロモンスター

A BF−白虹のクニヨシ
A BF−白虹のクニサダ
A BF−白虹のクニフサ

◆白虹:霧などで見える白色の虹。また、月の光で見える白色の虹。

「白虹日を貫く」という言葉があり、白い虹が太陽を貫くと、国に兵乱が起こる前触れと言われていました。

『A BF』は日本刀の名前を使用したり、武将のような見た目をしているため、この「白虹」という言葉を使用しているのはとても奥深いですね。

また、三体の名前は日本刀を作る職人である「刀工」の名前が語源になっていると思われます。

・クニヨシ:粟田口(あわだぐち)国吉

・クニサダ:和泉守(いずみのかみ)国貞

・クニフサ:宇多(うだ)国房

三体ともイラストが酷似したモンスターですが、「刀工」という共通点だとは思いませんでした。

A BF−叢雲のクサナギ

◆叢雲:群がり集まった雲

日本神話の中に、三種の神器の一つである「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」という剣が出てきます。

この「天叢雲剣」は「草薙(くさなぎ)」とも呼ばれ、スサノオがヤマタノオロチを退治した時に見つけた神剣とされています。

「叢雲」と「クサナギ」が繋がりましたね。

(雨に関連した)雲を表現する言葉を使いつつ、『A BF』に共通する日本の刀(剣)の名前とも関連づけるという、とても秀逸なネーミングのモンスターです。

OCG化していないのが非常に残念です。

ちなみに、アニメではクニヨシとクニサダ、クニフサの3体のシンクロモンスターでシンクロし、クサナギを特殊召喚していました。

これだけ作り込まれたデザインのモンスター達なのでOCG化が待ち遠しいです。

OCGオリジナル

OCGオリジナルの『BF』モンスターは4種類登場しており、「空風のジン」以外は第10期に実装されています。

BFー空風のジン

◆空風=空っ風(からっかぜ):雨雪を伴わずに強く吹く風
◆ジン:刃(ジン)

「刃」は「やいば、はもの」という意味で、刀を持つデザインになっています。

BFー毒風のシムーン

◆毒風:シムーンは毒の風を意味する
◆シムーン:中近東地域の砂漠で発生する、熱風を伴う砂嵐

「シムーン」は「毒の風」を意味する言葉です。

その理由は、この砂嵐が多くの塵や砂を巻き上げ、人や動物を窒息させたり、54°を超える熱風を起こすことから「毒の風」と呼ばれているためだそうです。

BFー南風のアウステル

◆南風:南から吹く風
◆アウステル:古代ローマの神で、南風の神である「アウステル(Auster)のこと

「毒風のシムーン」と同じく、シンプルなネーミングデザインとなっています。

BFーフルアーマード・ウィング

アニメ版5D’sで登場した「アーマード・ウィング」が進化したような見た目のモンスターです。

「アーマード・ウィング」の「装甲」に加えて、左手には「銃装備」、右手には「大剣」を持ち、さらなる武装で強化されています。

効果も、“守り“だけでなく“攻撃的”な効果が追加されていて、『BF』の切り札にふさわしいシンクロモンスターです。

番外編

番外編として最後に紹介するのは、クロウがアニメと漫画で使用した2体の「竜」です。

それぞれの名前には「ブラックフェザー」という言葉が使用されていますが、残念ながら『BF』というテーマには含まれていません。

ブラックフェザー・ドラゴン

クロウがアニメ5D’sで使用した「シグナー竜」の1体です。

玄翼竜 ブラックフェザー

クロウが漫画版の5D’sで使用した「決闘竜」の1体です。

「決闘竜」はアニメの「シグナー竜」にあたるカテゴリーです。

玄翼竜の「玄」とは、赤や黄を含んだ深みのある黒色を指していて「黒」と同意義になります。

つまり、玄翼竜=黒い翼の竜ということですね。

2体とも、名前の通り「黒い羽(翼)」という点で『BF(ブラックフェザー)』と関連づけられています。

まとめ

三記事に渡ってまとめました『BF』の語源、いかがだったでしょうか。

個人的には、アニメ版「遊戯王ARC-V」で登場した『A BF』の語源が非常に興味深く感じました。

私がOCGを始めた時、最初に買ったパック(確かセブンイレブンのレジに置いてあった)が、クロウのデュエリストパックでした。

それをきっかけに『BF』デッキを組み、現在もデュエルリンクスで『BF』を愛用しています。

私にとっても思い出深い『BF』ですが、その名前の語源を知ることでさらに愛着が湧きました(笑)

これからも、遊戯王にまつわる豆知識や考察記事を書いていきたいと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございました

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