この記事では、iPhoneにおける集中モード(旧おやすみモード)の設定方法について解説します。
コントロールセンターで有効化&設定Appで各モードの詳細設定をする
結論
集中モード(旧おやすみモード)とは、全ての通知を一時的に停止したり、特定の人やアプリの通知のみを許可してタスクに集中するための機能のことで、コントロールセンターで有効化できます。
設定できる集中モードは以下の項目です。
- おやすみモード
- ゲーム
- 睡眠
- パーソナル
- マインドフルネス
- 仕事
- 読書
- 新規作成できる集中モード(カスタマイズ、フィットネス、運転)
また、設定Appの「集中モード」で、以下の詳細設定ができます。
- 通知を許可する連絡先やAppの選択、通知オプションの設定
- 集中モード中の壁紙設定
- 集中モードを有効にするオートメーションとスケジュールの設定
- 集中モードフィルタの設定(iOS16アップデートより)
- 集中モード状況を相手に共有するかどうか
- 全てのAppleデバイスで集中モードを共有するかどうか
詳細手順
以下に詳細手順を紹介します。
1.コントロールセンターで集中モードを有効化する
↓画面右上の端から下方向にスワイプします。
↓コントロールセンターを表示→「集中モード」のアイコンをタップして有効化します。
↓アイコンの右側をタップすると、
↓アイコンで表示されていなかった集中モードの選択や、「新規集中モード」の作成ができます。
2.各集中モードの特徴
おやすみモード
旧おやすみモードにはこのモードしかありませんでした。
旧おやすみモードでは、睡眠時間に合わせて設定することで寝ている間の通知を一時停止するような使い方ができましたが、集中モードでは新たに『睡眠』のモードが追加されています。
ゲーム
ゲーム用のワイヤレスコントローラー(Joy-Conなど)がBluetoothでiPhoneに接続されたときや、ゲームAppをプレイしているときに、自動的に集中モードを有効化するオートメーションが設定できます。
睡眠
『ヘルスケア』Appの睡眠スケジュールに従って、自動的に集中モードを有効化するオートメーションが設定できます。
その他の集中モード
独自のオートメーションはありませんが、デフォルトで以下の集中モードも用意されています。
- パーソナル→パーソナルなアクティビティに集中したいときなどに使用できます。
趣味活動などの時間のために設定すると良いでしょう。
- マインドフルネス→自分自身の思考や感情と向き合うときなどに使用できます。
瞑想やヨガなどの時間のために設定すると良いでしょう。
- 仕事→仕事に集中したいときなどに使用できます。
仕事の時間に、自動的に集中モードを有効化するオートメーションを設定すると良いでしょう。
- 読書→読書に集中したいときなどに使用できます。
Kindleなどの読書Appを使用しているときに、自動的に集中モードを有効化するオートメーションを設定すると良いでしょう。
また、iPhone・iPadの集中モードでは、「フィットネス」と「運転」を設定できます。
- フィットネス→ワークアウトに集中できるようにします。
- 運転→車載Bluetoothに接続したときに自動的に有効化して、運転に集中できるようにします。
独自の集中モードを作成可能
上記のデフォルトで設定されている集中モード以外に、自由に集中モードを作成することができます。
↓コントロールセンターの「新規集中モード」をタップします。
↓「カスタム」をクリックします。
↓集中モードの名称を付け(例:『ブログ』)、カラーとアイコンを選択→「次へ」をタップします。
↓「集中モードをカスタマイズ」をタップして詳細設定を行います(詳細設定の方法は後述します)。
3.設定Appの「集中モード」で各モードの詳細設定をする
↓設定Appを開きます。
↓「集中モード」をタップします。
↓各種設定をします。
- 各集中モードのカスタマイズ(通知・壁紙・オートメーション・フィルタに関する設定)
- デバイス間での共有
- 集中モード状況の共有
各種設定の詳細は以下に紹介します。
通知設定
集中モードが有効の状態でも通知を許可する連絡先やAppの選択、通知オプションの設定ができます。
連絡先・Appの選択
↓「連絡先」「App」をタップして、通知を許可する連絡先やAppをそれぞれ設定します(例:『仕事』集中モード)。
↓連絡先の場合は、
- 「+(追加)」をタップして通知を許可する連絡先を追加
- 着信を許可する連絡先の設定
- 同じ人から3分以内に2度目の連絡があった場合の通知設定(繰り返しの着信の許可)
ができます。
↓Appの場合は、
- 「+(追加)」をタップして通知を許可するAppを追加
- 通知を許可していないAppの内「即時通知」を設定したAppの通知の許可
を設定できます。
通知オプションの設定
↓「通知を許可」の「オプション」をタップします。
↓「ロック画面に表示」「ロック画面を暗くする」「通知バッチを非表示」のON/OFFを切り替えることができます。
↓「連絡先」「App」の通知設定を「通知を許可」ではなく「通知を知らせない」を選択した場合、
「ロック画面に表示」をONにすることで、知らせないようにした通知を、通知センターではなくロック画面に表示するように設定できます。
壁紙設定(ロック画面・ホーム画面)
↓「画面をカスタマイズ」で集中モードを有効にしたときのロック画面を選択・ホーム画面を編集できます。
ロック画面の設定
↓「選択」をタップします。
↓新規ロック画面の作成、または作成済みのロック画面を選択→「完了」をタップします。
新規ロック画面の作成方法については、以下の記事を参照ください。
ホーム画面の設定
↓「編集」をタップします。
↓自動的生成されたページをカスタマイズ、または既存のページから選択→「完了」をタップします。
↓また、左上の「−」をタップすることでロック画面・ホーム画面の設定を解除できます。
オートメーション・スケジュール設定
オートメーションやスケジュールを設定することで、
- 特定の時間になったとき
- 特定の場所に着いたとき
- 特定のアプリを起動したとき
に自動的に集中モードが有効になります。
電子書籍アプリ(Kindle)の起動を条件に、『読書』集中モードを有効にする設定を例に紹介します。
↓「自動的にオンにする」の「スケジュールを追加」をタップします。
↓「App」をタップします。
↓条件とするApp『Kindle』をタップします。
↓『Kindle』の起動を条件に『読書』集中モードが有効になる設定が完了です。
↓オートメーション・スケジュールを削除する場合は、該当のオートメーション・スケジュールを選択します。
↓
- 一時的にオートメーション・スケジュールを無効にする場合→「オートメーション」をOFF
- 完全に削除する場合→「オートメーションを削除」をタップする
↓「スマートアクティベーション」を追加することで、位置情報やAppの使用状況に合わせて自動的に集中モードをオンにしてくれます。
集中モードフィルタの設定(iOS16アップデートより)
集中モードフィルタを設定することで、集中モードを有効にしたときのAppやデバイスの動作をカスタマイズできます。
↓設定する場合は、「集中モードフィルタ」の「フィルタを追加」をタップします。
↓「Appフィルタ」「システムフィルタ」をそれぞれ追加して完了です。
「Appフィルタ」で設定できる項目
- Safari→使用するタブグループの選択
- カレンダー→表示するカレンダーの種類の選択
- メール→表示する受信トレイ(アカウント)の選択
- メッセージ→メッセージを表示する相手の選択
「システムフィルタ」で設定できる項目
- 外観モード→ダークorライトに設定
- 低電力モード→ON/OFFの設定
デバイス間での共有
デバイス間で集中モードを共有することで、同じApple IDでサインインしている全てのAppleデバイスで、同じ集中モードが有効になります。
例えば、iPhoneで『仕事』モードを有効にすると、共有しているiPadやMacでも『仕事』モードが有効になります。
↓設定する場合は、画面下の「デバイス間で共有」をONにします。
状況の共有
集中モードの状況を共有することで、集中モードによって通知が知らされていないことを、メッセージを送信した相手に伝えることができます。
↓設定する場合は、「集中モード状況」をタップします。
↓「集中モード状況を共有」をONにします。
集中モード状況の共有を、個別に解除したモードがある場合は、「共有元」から該当の集中モードを選んでOFFにします。
↓以下の画像の場合では、『ゲーム』と『読書』の集中モードをONにしている時には、相手に集中モードの状況を共有しないように設定しています。
以上で集中モードの詳細設定は完了です。