この記事では、MacのFinal Cut Pro Xで動画編集するために必要な準備(ライブラリの作成&メディアの読み込み)について解説します。
詳細手順
以下で、詳細手順を解説します。
用語の解説
- ライブラリ:最も大きな箱(ライブラリ内にイベント、プロジェクト、メディアのデータが格納されている)
- イベント:ライブラリよりも小さな箱で、複数作成可能(イベントごとにプロジェクト、メディアのデータを格納できる)
- プロジェクト:実際の編集動画(プロジェクトを書き出すと、編集した動画を保存できる)
- メディア:編集に使用する素材(撮影した動画、画像、BGMなど)
1.保存先(ライブラリ、編集動画、素材を保存する管理フォルダ)を作成
↓Finderに動画を管理するフォルダを新規作成します(例:フォルダ『FCPXの使い方』を作成)。
↓管理フォルダ内に、編集で使用する素材を保存することで管理しやすくなります。
2.Final Cut Pro Xを開き、ライブラリ・イベント・プロジェクトを作成
①ライブラリの作成
↓Appを立ち上げ、「ファイル」→「新規」→「ライブラリ」をクリックして、新規ライブラリを作成します。
↓
- ライブラリの名前を入力(1.で作成した管理フォルダと同じ名前にすると管理しやすい)
- 1.で作成したフォルダを選択
- 「保存」をクリック
↓ライブラリ『Lib_FCPXの使い方』が保存され、ライブラリ内に「スマートコレクション」とイベント『2022-07-14』が作成されます(スマートコレクションについては後述)。
②イベントの作成
ライブラリを作成した時点で、作成日時の名前で自動的にイベントが作成されます。
イベント名をクリックすることで名前を変更できます。
↓イベントを複数作成する場合は、右クリック→「新規イベント」をクリックします(コマンド:「option」+「N」でも可能)。
↓イベント名を入力→「OK」をクリックすることで、新規イベントを作成できます。
慣れるまではデフォルトのまま使用しましょう。
イベントに決まった使い方はありませんが、うまく活用することで、データ管理・動画編集の効率を上げることができます。
ですが、Final Cut Pro Xの使い方・フォルダ構成(階層)に慣れるまでは、イベントを複数作成する必要はないでしょう(※ライブラリ、イベント、プロジェクトの階層については後述します)。
最初は、動画ごとにライブラリを作成するだけで、イベントはデフォルトのままでOKです。
③プロジェクトの作成
↓イベントをクリック(例:『イベント01_メイン動画』)→「新規プロジェクト」をクリックします。
↓
- プロジェクト名を入力(書き出した時の名前になる)
- 保存先を選択(1.で作成した管理フォルダを選択)
- 「OK」をクリック
2.メディア(動画素材)をイベントに読み込んで準備完了
↓プロジェクトの下のスペースを右クリック→「メディアを読み込む…」をクリック(コマンド:「command」+「I」でも可能)。
↓
- メディアの保存先を選択
- メディアを選択
- 「読み込む」をクリック
メディアを読み込む3つの方法
- 1つだけ読み込む:メディアをクリック
- 一部のメディアを複数読み込む:「command」を押下しながら、該当のメディアをクリック
- まとめてメディアを読み込む:「shift」を押下しながら最初のメディアと最後のメディアをクリック(間のメディアが自動で選択される)
読み込んだメディアをブラウザ上から削除する方法
以下の記事を参照ください。
以上で、動画編集までの準備(フォルダ管理、ライブラリの作成、メディアの読み込み)が完了しました。
Tips.Final Cut Pro Xのフォルダ構成(階層)
FinderとFinal Cut Pro Xのフォルダ構成は、以下のような階層になっています。
フォルダ構成を意識してデータを管理することで、編集作業の効率を上げることができます。
Tips.スマートコレクションの使い方
ライブラリ内に格納されている「スマートコレクション」を開くと、イベント内に読み込まれているメディア(動画素材)を以下の項目でフィルタにかけることができます。
- オーディオのみ
- すべてのビデオ
- プロジェクト
- よく使う項目
- 静止画
メディアの読み込み量が増えてしまった時に活用することで、目的のメディア(動画素材)にアクセスしやすくなります。
↓「スマートコレクション」を開く→「静止画」を選択することで、ライブラリ『Lab_FCPXの使い方』内に格納されている「静止画」のメディアを全て表示できます。