M2チップを搭載したMacBook Airが2022年7月15日に発売されます。
高性能・お手頃価格で人気を博してきたMacBook Airの最新モデルということで、気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、M2 MacBook Airの購入を迷っている方向けに、購入をおすすめできる・できないポイントをそれぞれ解説していきます。
M2 MacBook Airは買いか?ポイント別に解説
4つのポイントに絞って解説していきます。
①M2チップ搭載
M2チップのベンチマークが徐々に明らかになってきており、M1チップに比べ約20%高速化していると言われています。
20%は大きな差かもしれませんが、すでにM1搭載のMacBookを持っている方はスルーで良いでしょう。
M1チップも処理能力が高く、用途次第ですが人によっては差を感じられないかもしれません。
現在Intelチップを利用している方にとっては、買い替えのタイミングであると思っています。
Intelチップ→Apple M1チップ移行時は、ソフトウェアの互換性の問題などもあり、性能よりも今使っているソフトが正常に動くことが重視されている感があったため、買い控えも選択肢として良しとされていました。
Apple製チップへの移行からそろそろ2年が経とうとしており、ほとんどのソフトウェアが対応するようになったため、性能面でも各ソフトの動作保証の面でも買い替えタイミングとして適していると思います。
①の要約
- M1チップ搭載モデルを所持している場合:買い替えるほどの性能差はない
- Intelチップ搭載モデルを所持している場合:買い替えタイミングとして最適
②外部接続ポート
M2 MacBook Airの接続ポートは以下となっています。
- MagSafe3充電ポート
- Thunderbolt / USB 4ポート×2
従来のモデルと異なる点として、「MagSafe3充電ポート」が追加され、付属の充電ケーブルもMagSafe3ケーブルとなっています。
この変更については、個人的にはおすすめできないポイントであると思います。
MagSafe3ポートで充電する方式によって、USB-Cで統一されてきている流れと逆行することになるからです。
iPhoneがLightningケーブル、iPadがUSB-C、MacがMagSafeとなると異なる3ケーブルを管理することになり、配線が乱雑になってしまいます。
今後、iPhoneの充電方式がiPadと同様にUSB-Cに移行されることはほぼ確実と思われるため、MacがここでMagSafe3に変更されていくのは頂けないです。
MagSafe3のメリットですが、凹凸による接触でなく磁力でケーブルとMacを接続するため、楽に接続できる点と、USB-Cポートを1つ分有効に使えるようになる点が挙げられます。
なお、MagSafe3が導入された昨年発売のM1 Pro、M1 MAX搭載MacBook Proでは、従来通りUSB-Cポートでの充電は可能なため、あえてMagSafeを使用しない運用も可能だと思われます。
とはいえ、無駄なポートが一番いい場所にあることになり、もったいなく感じてしまいます。
MagSafe3での充電方式となっているため、周辺機器とのケーブルの統一感が損なわれてしまう。
一応従来通りUSB-Cから充電できるはず。
③ファンクションキーの継続(touchバーなし)
touchバーについては、かなり賛否の分かれる仕様だと思います。
前回のM1 MacBook Airに続き、touchバーは搭載されずファンクションキーが継続されています。
ファンクションキーが好みの方にとってはメリットですし、touchバーが好みの方にとってはデメリットとなります。
なお、昨年発売のM1 Pro、M1 MAX搭載MacBook Proでもtouchバーが廃止されており、最新ラインナップでtouchバーを搭載したモデルはM2 MacBook Proのみとなり、今後おそらく廃止の流れになると思います。
touchバーの搭載はなし。好みによって判断。
④価格
2022年7月現在、M2 MacBook Airの価格は税込¥164,800〜となっています。
M1モデルの発売開始時の価格は¥115,280でしたので、大幅な値上げとなっています。
ただし、円安の影響が反映されているため、従来の為替レートであれば2万ほどの差だったはずです。
Apple公式HPでは既存モデルも含めて値上がりしており、購入のタイミングとしては最悪であると言えるでしょう。
ツールとしてMacが急務な方は、機会損失することの方が痛手なため、為替の動向を考慮せず購入するべきですが、既存モデルからの買い替えを検討している方は、無理に値段が高いタイミングで購入する必要はないと思われます。
円安の影響で、割高となっているため、購入タイミングは悪いといえる。
- これからMacが必要になる方:値段が落ち着くのを待つのは、機会損失につながる可能性があるので購入するべき。
- 買い替えを検討している方:割高感が強いので、円安が落ち着くまで購入しなくても良いと思われる。
まとめ
2022年のM2 MacBook Airは、円安の影響による値上げで、本来のMacBook Airの「そこそこ安く、高性能で軽い」というコンセプトが崩れてしまっていると感じられます。
しかし、以下ユーザにはオススメできるといえます。
- 現在Intel製Macを使用していて、処理速度が遅く作業効率が落ちている方。また、MagSafeによる充電を許容でき、touchバーよりファンクションキーが好みの方。
- これからMacデビューを検討している方(値下げを待つことによる、機会損失が大きい方)。
この記事が、購入を検討している方の参考になれば幸いです。