この記事では、MacのKeynoteにおけるスライドレイアウト(マスタースライド)の設定・編集方法について解説します。
「フォーマット」の「スライド」タブで設定・編集可能
結論
「フォーマット」の「スライド」タブで以下の項目を設定・編集できます。
- スライドのレイアウトを選択可能
- アピアランス(スライドの外観)の設定:タイトル・本文・ページ番号の表示/非表示を設定可能
- 背景を塗りつぶすカラーを設定可能
- スライドレイアウト(マスタースライド)の編集
- アピアランスの編集
- アピアランス各項目の配置場所
- レイヤー化の許可:スライドレイアウト(マスタースライド)とスライドの違い
- 背景を塗りつぶすカラー
- オブジェクトの挿入:プレースホルダの定義について
- 編集を終了
詳細手順
↓右上の「フォーマット」クリック→「スライド」タブを表示します。
以下に詳細手順を紹介します。
1.スライドのレイアウトを選択する方法
↓「スライド」タブの「スライドレイアウト」をクリック→「レイアウトを選択」します。
↓選択したレイアウトがスライドに適用されます。
2.アピアランス(スライドの外観)の設定
↓「スライド」タブの「アピアランス」で、「タイトル」「本文」「スライド番号(ページ番号)」の表示/非表示を設定できます。
↓各チェックボックスにチェックを入れることで「タイトル」「本文」「スライド番号」を表示、チェックを外すことで非表示にできます。
3.背景を塗りつぶすカラーを設定
↓「スライド」タブの「背景」で設定できます。
↓背景を塗りつぶすカラーを選択できます。
↓また、背景の塗りつぶし方(グラデーションなど)も設定できます。
4.スライドレイアウト(マスタースライド)の編集
↓「フォーマット」→「スライド」タブの下部にある「スライドレイアウトを編集」をクリックします。
↓スライドレイアウト(マスタースライド)のレイアウトを編集できるようになります。
スライドレイアウト(マスタースライド)の編集では、以下の項目を設定・編集できます。
- アピアランス(外観)の編集→タイトル・本文・ページ番号・オブジェクトのプレースホルダの表示/非表示
- アピリアンスの各項目の配置
- レイヤー化の許可→スライドレイアウト(マスタースライド)に関わる重要設定
- 背景のカラー
- オブジェクトの挿入
- 編集を終了
①〜⑥の編集項目について、以下に詳細手順を解説します。
①アピアランス(スライドの外観)の編集
↓「アピアランス」では、以下の項目にチェック→各項目を表示して編集できます。
- タイトル
- 本文
- スライド番号:画面下部
- オブジェクトのプレースホルダ:テキストボックスや図形、画像などをバランスよく配置するための場所づくり
②アピアランス各項目の配置場所を編集
↓スライド内にオレンジの横線リーダーが表示されています。
↓リーダーを上下に移動して、アピリアンス各項目(タイトル、本文、オブジェクトのプレースホルダ)の配置場所を決めます。
↓リーダーに合わせてアピリアンスの各項目(タイトル、本文、オブジェクトのプレースホルダ)をドラッグすることでピッタリと配置できます。
以上のように、リーダーを用いてアピリアンスの配置を設定することで、レイアウト全体のバランスを整えることができます。
③レイヤー化の許可設定&スライドレイアウト(マスタースライド)の詳細解説
レイヤー化とは、スライドレイアウト(マスタースライド)上におけるテキストボックスや画像などのオブジェクトを編集するときの設定です。
このレイヤー化を解説する上で、スライドレイアウト(マスタースライド)とスライドにおけるオブジェクトの使い分けを理解する必要があります。
そこで、まずはスライドレイアウト(マスタースライド)と通常のスライドの違いについて説明し、その後レイヤー化の設定がどのようにオブジェクト編集に影響するのかを解説していきます。
スライドレイアウト(マスタースライド)と通常のスライドにおけるオブジェクトの使い分け
スライドを作成する際に、必ず表示したいオブジェクト(企業のロゴなど)はスライドレイアウト(マスタースライド)の編集で設定する必要があります。
各スライドに、その都度追加するオブジェクト(グラフや写真など)であれば、通常スライドの編集画面で設定すればよいです。
スライドレイアウト(マスタースライド)とは?
スライドレイアウト(マスタースライド)とは、Keynoteにデフォルトで用意されているスライドのテンプレートのことです。
↓テキストボックスや図形が配置されており、スライドレイアウト(マスタースライド)を使用することで見栄えのよいスライドを簡単に作成できます。
↓このスライドレイアウト(マスタースライド)をもとに通常スライドを編集して、プレゼンなどで使用します。
このスライドレイアウト(マスタースライド)と通常のスライドでは、テキストボックスや画像などのオブジェクトの設定・編集方法が異なります。
スライドレイアウト(マスタースライド)とスライドのオブジェクト設定・編集方法の違い
スライドレイアウト(マスタースライド)上に設定されているオブジェクト(テキストボックスや画像)については、編集した内容が選択したスライドレイアウト全体に反映されます。
以下にサンプルを紹介します。
↓「タイトル&箇条書き」のスライドレイアウト(マスタースライド)を選択して、オブジェクトを追加します(例:KeynoteのAppアイコン)。
↓既に存在する「タイトル&箇条書き」のスライドレイアウト(マスタースライド)や、新規で追加した「タイトル&箇条書き」のスライドレイアウトにも、追加した『KeynoteのAppアイコン』画像が反映されます。
対して、通常のスライド上で追加したオブジェクトや編集内容は、そのスライドのみに反映されます。
以下にサンプルを紹介します。
↓
- 「タイトル&箇条書き」のスライドレイアウト(マスタースライド)を使用した、通常スライド(ページ番号『1』)にオブジェクトを追加(例:KeynoteのAppアイコン)
- ページ番号『1』のスライドのみに『KeynoteのAppアイコン』が反映される
- 他の「タイトル&箇条書き」を使用したスライド(ページ番号『2』〜『4』)には反映されない
以上のスライドレイアウト(マスタースライド)と通常スライドの違いを踏まえて、レイヤー化の許可設定によってオブジェクトの表示がどのように変化するのか解説します。
レイヤー化を許可しない場合
↓スライドレイアウト(マスタースライド)の編集画面では、オブジェクトは表示されます。
↓対して、通常のスライド編集画面では、スライドレイアウト(マスタースライド)にデフォルトで設定されていたオブジェクトの背面に隠れてしまい表示されません(例:ブルーの馬の図形が隠れてしまう)。
レイヤー化を許可した場合
↓スライドレイアウト(マスタースライド)の編集画面では、オブジェクトは表示されています。
↓通常のスライド編集画面でも、スライドレイアウト(マスタースライド)にデフォルトで設定されていたオブジェクトの前面に重なり表示されます(例:ブルーの馬の図形が表示される)。
以上のように、Keynoteにデフォルトで用意されているスライドレイアウト(マスタースライド)に新規オブジェクトを追加する場合、レイヤー化を許可しないとデフォルトのオブジェクトに隠れて表示されません。
レイヤー化の許可設定まとめ
スライドごとに掲載したいグラフなどはスライドの編集で追加すればよいですが、全てのスライドに反映させたい企業のロゴなどは、スライドレイアウト(マスタースライド)の編集で設定する必要があります。
スライドレイアウトを編集してオブジェクトを追加した場合は、レイヤー化を許可してオブジェクトが背景に隠れないように設定しておきましょう。
④背景のカラー
↓「背景」タブでスライド全体の背景を塗りつぶすカラーを選択できます。
↓カラーの選択以外に、背景の塗りつぶし方などの詳細設定もできます。
⑤オブジェクトの挿入・プレースホルダの定義
オブジェクトの挿入方法については、以下の記事を参照ください。
挿入したオブジェクトをプレースホルダとして定義するかどうかで、スライド上で編集できる・できないを設定できます。
- 挿入したオブジェクトをスライド上でも編集したい場合→「プレースホルダとして定義」にチェック
- 挿入したオブジェクトをスライド上で固定する(編集できないようにする)場合→「プレースホルダとして定義」のチェックを外す
- メディアプレースホルダはメディア(画像)がベース、テキストプレースホルダはテキスト(テキストボックスや図形)がベースのプレースホルダを示す
サンプルを以下に紹介します。
↓オブジェクトのプレースホルダ内にオブジェクト(テキストボックスや図形、画像などのメディア)を挿入→プレースホルダとして定義するかどうか選択します。
↓「メディア(テキスト)プレースホルダとして定義」にチェックを入れた場合、画像アイコンが表示され、メディアやテキストボックスの編集ができるようになります。
↓「メディア(テキスト)プレースホルダとして定義」のチェックを外した場合、メディアやテキストの編集ができなくなります。
⑥編集を終了する
↓画面下の「終了」をクリックして、スライドレイアウト(マスタースライド)の編集は完了です。
以上の手順を踏まえることで、デフォルトのスライドレイアウト(マスタースライド)を好みのレイアウトに編集することができます。