この記事では、ExcelのINT関数について解説します。
目次
使い方
書式:INT(引数1:数値)
引数1の数値の小数部分をすべて切り捨てる関数です。
切り捨てを行う関数は他に以下があります。
- ROUNDDOWN関数:切り捨ての桁数を指定できる関数です。
詳細は、以下記事を参照ください。 - TRUNC関数:ROUNDDOWN関数と同様のの働きをする関数です。
詳細は、以下記事を参照ください。
負の数の扱いについて
INT関数では引数1の数値が負の数の場合、以下のように0から離れた数値になるように切り捨てます。
例)=INT(-3.14)→『-4』が返されます。
※↓『-3.14』を0から離れた方へ切り捨てると『-4』になります。
ROUNDDOWN関数、TRUNC関数では、単に小数部分を切り捨てます。
- ROUNDDOWN関数の場合:
=ROUNDDOWN(-3.14, 0)→『-3』が返されます。 - TRUNC関数の場合:
=TRUNC関数(-3.14, 0)→『-3』が返されます。
以下に、関数の使用例を紹介します(※MacOS版アプリを基に手順を作成)。
使用例
以下の表では、『元値』列に小数の数値が入力されています。
『切り捨て後』列にて、『元値』列のセルに対してINT関数を適用します。
1.『切り捨て後』列のセルを選択→「=INT」を入力
↓『切り捨て後』列のセルを選択し、「=INT」を入力します。
補足:セル選択→「数式」タブを開く→「関数の挿入」→「INT」→「関数の挿入」をクリックでも入力可能
2.引数に『元値』列のセルを選択
↓INT関数の引数として、『元値』列のセルを選択します。
3.結果の確認
↓①では、小数『1234.5678』の小数点以下がすべて切り捨てられ、『1234』が返されました。
↓オートフィルやコピー&ペーストで、②の『切り捨て後』セルにもINT関数を適用します。
↓②は負の数のため、『1234.5678』の0から離れた数値である『-1235』となりました。