100万円の貯金で学べたことシリーズのラストです(#1 #2 #3)。
これまでの記事を通して、貯金の意味を理解することや価値観を反映した家計簿の大切さ、その家計簿を活用して固定費を削減する方法を解説してきましたが、ラストは「10〜20%先取り貯金」についての解説です。
私が100万円を貯金した戦略を改めてまとめると、
- 自分の価値観を反映した家計簿を作成する
- 固定費・支出を見直し、余剰資金を増やす
- 10〜20%の先取り貯金をする
の3つでした。
この記事では、先取り貯金を3番目の戦略にした理由と貯金の出口戦略まで解説します。
家計に対する貯金のインパクトを把握する
1.バビロン大富豪の教えを参考に「10%」を目標に
先取り貯金に10〜20%という金額は、著書『バビロン大富豪の教え』の「収入の10分の1を貯金せよ。」に習って選択しました。
また、多くの貯蓄系投資家の人たちは統計的にみても収入の10〜20%を貯蓄や投資に回していたそうなので、最低10%、可能な時は20%という目標を立てました。
では、貯金額の目安を立てたら実際に貯金を始めていきます。
2.順番は「家計の見直し」→「貯金」
まずは「収入の10〜20%いう金額」が家計にどのくらいのインパクトを与えるのかを把握しなければ、そもそも貯金額を捻出することはできません。
収入の10〜20%差し引いても、家計のやりくりは可能でしょうか?
本当は見直せる固定費があるにも関わらず「貯金額」ばかりに目を取られて、窮屈な生活をしていないでしょうか?
私が先取り貯金を戦略を3つ目に添えたのは、まず収入と支出のバランスを分析した上で、生活水準を極端に下げることなく固定費の削減によって生まれた余剰資金を貯金に当てるためです。
「給料から先取り貯金を引いた額の範囲内で生活しよう。」
ではなく、
「収入の10〜20%の余剰資金を生むことを目指して家計を見直した上で貯金を開始しよう!」
この手順を踏むことで、皆さんの価値観に沿ったお金の使い方が実現していくのではないでしょうか。
もし家計を見直した結果、余剰資金が収入の5%で目標の10%が難しいという状況になった場合は、再度固定費を見直したり収入を上げる方法を検討したりと、新しい戦略を立てていくと良いでしょう。
貯金が家計に与えるインパクトを把握することによって、極端に我慢をする必要もないし、転職や副業などのビジネス戦略を立てるきっかけにもなるわけです。
3.貯金の出口戦略
生活防衛資金(6ヶ月〜2年分の生活費)として貯金を始めていくのが無難だと思います。
そうすればどのくらい貯金をして、それがどのくらいの期間で達成されるのか目星がつくので、「貯金より投資をやった方が良いよ。」「投資は怖い。貯金をしといたほうが良いよ。」などの外部の声に惑わされることも無くなります。
私の場合は、100万円を貯金を達成したら、これまで貯金に充てていた金額を全て資産形成のための投資信託に充てることにしました。
その時の仕事や家族構成、生活水準によっては100万円という生活防衛資金が少なくなる可能性もあるので、その時は投資金額の一部を現金貯金に回したりして、リスクバランスを調整していく予定です。
今回の「100万円の貯金で学べたこと」の記事を通して、自分がどのようにお金を使うと人生の満足度が上がるのかを振り返り、家計を見直したことで固定費を削減して余剰資金を生むことができるようになり、生活防衛資金を準備する見通しが立ったのではないでしょうか。
ここまでできれば、皆さんのお金に対する不安は相当減っていくと思います。
あとは、今の生活水準を極端に上げることなく、副業や転職で収入を増やし、今の生活を楽しみ、将来の資産を形成していく余剰資金をどんどん大きくしていけば良いでしょう。
この記事が皆さんのお金に対する悩みは不安を解決する知識の1つになれたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!