SESはやめた方がよい?経歴詐称などリアルな問題点について解説します

「SES企業は避けるべき」、「SESでの年齢詐称」など、インターネットやSNSで、SESに関する様々な意見や問題点を目にしたことがあるかもしれません。

SESへの就職については賛否両論あり、優良なSES企業も存在しますが、問題を抱える企業も少なくありません。

この記事では、SESの実態について私の経験から解説していきます。

SESに潜む問題

システムエンジニアリングサービス(SES)への就職は、ITスキルや業界経験を広げるための魅力的な選択肢となり得ます。

私も未経験からSESに就職してIT業界には入り、様々な経験を積むことができました。

しかし、SESでは多くの問題も伴い、離職する人が多いのも現実です。

経歴詐称、現場環境の問題、年齢が上がるにつれて派遣が困難になるなど、SESキャリアに潜む問題点は少なくありません。

経歴詐称の実態

残念ながら、SES業界において経歴詐称は一部で見受けられます。

実際、3ヶ月程度の研修を1年以上の実務経験として偽って提示していたなど、私も色々目撃してきました。

しかし、この程度であればまだマシな方なのかもしれません。
※経験+1年盛られたぐらいの経歴であれば、「こんなものか」と、ある程度理解してもらえます。よくはないですが。。

↓さらに悲惨な経歴詐称の実態がネット上では見受けられます。

経歴詐称で一番辛いのは当事者のエンジニア

例えば、経験1年未満のエンジニアを経験3年、5年と偽ったとします。

その場合、受け入れ側からもある程度仕事に対しての期待もかかるため、エンジニア本人が心苦しい思いをしてしまいます。

SES企業としては、利益を得ることができるため良いのかもしれませんが、すぐに離職する原因となってしまい悪循環であることは明確です。

受け入れ側も事情を理解している

このSESの年齢詐称については、受け入れ側もある程度わかっている場合が多いです。

経歴から乖離した業務レベルであっても、大ごとになることはほとんどないと思います。

私はプロパーとしてSESから受け入れた経験もありますが、仕事ができなければ単に契約を切るだけという感じでした。

それにしても、お互い経歴詐称を暗黙の了解の上で契約を交わすというのは、あまりに意味がないというか日本らしいですよね。。
詐称なんかせず「経歴浅いですが、がんばります!」風にすれば、お互い気持ち良いはずです。

現場環境の実態

職場環境の良し悪しは完全にランダムで、よく「案件ガチャ」などと揶揄されますね。

案件は営業次第

案件は営業次第なところもあったりするため、希望通りの開発ができるとは限りません。

私のSES時代は、希望を出すことなどはできなく、営業が持っている案件にアサインされることになりました。

中には自分の希望を伝えることができるSESもあるようです。
就職時に面接で確認すると良いかもしれません。

イマイチな現場環境あるある

以下のような環境は、ハズレ案件といえます。
あるあるなので、SESに就職する場合は覚悟が必要です。

  • 誰も教えてくれない

    SESで最もハズレな環境であり、同時にあるある度も高い凶悪さです。

    自分からアクションを起こさない限り、自席で放置されることになります。

    当然、ある程度は聞きに行くスキルも必要ですが、聞きに行って嫌な顔をされるまでがセットで、初心者エンジニアを殺します。

    自分の周りで病んだ人間は、だいたいコレでした。。

    Web系は風通しが良いので、あまり遭遇しないかもしれません。
    金融系などクラサバの案件は古い社風の現場が多いので、要注意かもしれないです。

  • 人の入れ替わりが激しい

    様々な要因により、人の入れ替わりが多い現場があります。

    SES時代に人当たりのきついリーダーの元で案件を進めたことがあるのですが、リリースするまでに5人くらいいなくなりました。。

    人の入れ替わりが多い時点で色々問題がある訳なのですが、その影響により残った人の負担もやばいです。

  • 職人気質のエンジニアが多い

    古き職人気質のエンジニアは、考えが凝り固まっていて扱いが面倒な場合が多いです。

    常に機嫌が悪く、質問すると「何でそんなことも知らないんだ」とボコボコにされます。

    すごい残業してくるので、部下が気を遣って帰れなくなり、みんな疲弊します。

  • 配布PCのスペックが低い

    今の時代にメモリ8GB、ストレージ256GBくらいのPCを平気で渡される場合があります。
    Dockerで開発する場合、かなりキツイです。。

    開発は急かされるのに、PCが遅くてイライラします。

    ちなみにプロパー時代にPCが不足していてメモリ8GBのPCを渡したら、「このスペックのPCで開発するの初めてです笑」と言われました。あれはマジですまんかった。。

良い案件ももちろんあります。

私自身は経験することはありませんでしたが、良い案件でずっとそこで開発したいなんて声もたまに聞きます。

案件アサイン時はガチャで当たるように、徳を積まないといけないかもしれませんね。

SES業界における年齢と派遣難易度の関係

年齢が上がるにつれて、エンジニアの単価は上昇します。
しかし、それは派遣先が見つけにくくなるという皮肉な結果を生み出すこともあります。

受け入れ側もコストを気にするため、すごくできる高単価な人材よりも、そこそこ動ける安い人材の方が好まれることがあります。

結果、安く売り込むことになり、エンジニアの給料が上昇しないことにも繋がります。

スキルと経験が増えるほど単価が上がり、結果として派遣先が見つけにくくなるという状況は、SESキャリアにおける一つの課題と言えます。

SESにおいて、新規採用と離職が繰り返される原因でもあると考えています。

まとめ

この記事では、SESで直面する可能性のある問題点について、まとめてみました。

私自身としては、未経験者がIT業界に挑戦できるのは、このSESという仕組みの存在が大きいと考えており、「やめておけ」とは一概には言えません。

しかし、年齢詐称や現場の問題は現実に存在します。
それらに対する本人の対応能力やリスク許容度によって、SESをおすすめできるかどうかは変わってくると考えます。

SESに関わる様々な問題が解決されることを願っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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